狩猟を始めた理由

そもそもなぜハンターになったのか。2020年にメルカリから新三郎商店に転職したタイミングで勤務先が博多から糸島に変わった。当然環境が変わると、景色も変わったし、人や建物の数も極端に減った。そして、動物に接する機会が増えた。それも野生のだ。

ハンターは別になりたいと思ってなったわけではなく、なった方が良いかなという感覚で深い意味はない。本題に入るとなぜ始めたのかは、会社が運営している店舗周辺に「イノシシがよく出没する」から。お客様は安心してお食事ができないしお買い物もできない。働くスタッフも不安だ。当然、行政に頼んで駆除してほしいと連絡するも、糸島は至る所でイノシシが出没するので正直当てにならない。

そこでどうしよう・・・と思いついたのが「あー、自分がやればいいんだ」というとてもシンプルな解決方法でした。狩猟免許についてはこちらを参考にしてください。

現在3年目に突入したのですが、最近はいかに動物の心理を考えながら効率よく獲ることができるか・・なんてことを考えながらやっている。例えばイノシシは犬の5倍の嗅覚があるらしいので、自分は猟期の間はお風呂でのシャンプー・石鹸の量を最小限にするようにして可能な限り人の体臭・気配を感じられないよう注意を払うようにしています。(効果があるかどうかわかりませんが)あと、長い時間同じ場所に留まらないこと。留まるとその場所に人の匂いが落ちてしまうイメージ。そうすると罠周辺に近づいてくれなくなる。あくまでイメージ。そんなこんなで1年目は15頭、2年目9頭、今年は1ヶ月半で12頭捕獲という状況です。

あと、捕獲後は師匠でもある江口氏が経営されているtracksで解体される訳ですが、ジビエ肉は本当に美味しい。森の恵みだと思い、ありがたくいただくのも狩猟の醍醐味だと思う。イノシシ丸1頭を部位ごとに解体する大変さもわかり。生きるってすごいなー・・なんて深く考えることができてハンターになって良かったと思います。